リンパ浮腫になると
むくみ(浮腫)とは、血液中の体液が血管外に濾出するなどして、血管外皮下組織に水分が過剰にたまった状態を言います。大きく、全身性のむくみ(浮腫)と局所性のむくみ(浮腫)に分かれます。
リンパ浮腫は、乳がん、子宮がん、卵巣がんなどの術後後遺症がほとんどです。リンパ浮腫を術前に注意されることはあまりなく、術後むくんでから的確に診断され治療されることも少ないようです。乳がんでは同側の腕、婦人科がんなどではおもに片方の脚がむくみます。リンパ浮腫は、術後5~25%の人に起こると言われています。しかし、対応する医療機関が近くになかったり、特別な治療薬がないなど、多くの患者さんは戸惑っているのが現状のようです。
腕や脚のリンパ液はリンパ節に集まり、そこから体の奥に入り込みます。そして、深部リンパ系を経て首の付け根あたりで静脈に合流します。手術でリンパ節を切除すると、腕や脚のリンパの液は体に戻ることができなくなります。そこで、そこにたまって浮腫となってしまうのです。
リンパ浮腫の治療としてはいくつかありますが、1つは、寝る時に腕や脚を上にあげることで、むくみのリンパ液を体に戻します。2つ目に、リンパドレナージュという方法があります。これは、むくんだリンパの液を腕や脚の付け根方向に、さらに体の奥にやさしくさすって誘導する方法です。3つ目に、弾性スリーブ・ストッキングがあります。十分な圧と弾力のある製品を朝起床後から就寝前まで着用する方法です。
